患者さまには、ご自宅でお過ごしいただくような"癒しと安らぎ"の空間を提供し、生活の質が向上するようにサポートする、それが私たちの強みです。
すべての空間は、高齢者の方々のお気持ちを考えて設計。共有スペースを活用したアクティビティで心の活性化を図ったり、地域交流を通して社会とのつながりを持っていただくことも推進しています。
入院時の食事についても、味や硬さ、彩り、温度、季節感などを管理栄養士がきめ細やかに配慮し調理。院長自らが検食を行い、ご提供します。当たり前のことを、一つひとつ積み重ねることが、今日を良く生きることにつながっていく。私たちは常に患者さまに寄り添っています。
私たちは、当院に関わる全ての方にご満足いただけるよう改善を重ねています。
重視している面談では、病名や具体的な治療法の説明に終始せず、現在の全体的な状態をイラストやたとえ話を交えてわかりやすく説明するなど、不安の軽減に努めています。
また、どなたにも十分な検査を受けていただける環境づくりにも注力。すぐに撮影可能な「瞬間撮影CT」や、MRI撮影時の大きな動作音による負担を軽減する「サイレントMRI」など、ユニバーサルな検査機器を導入済みです。必要な検査をご負担なく受けていただくことで症状を数値で把握し、リハビリや治療に反映させることが、回復へのお手伝いになると考えています。
デュアルエナジーCT
1度の撮影で異なる2つのX線エネルギー画像を同時に得ることができる
SILENT SCAN(サイレントスキャン)
MRI撮影時の大きな動作音による負担を軽減する
医学管理や治療が必要な認知症の方を、「身体拘束・抑制をしない」看護・介護をさせていただいています。あるがままの姿を受け止め、認知症の症状を否定することはしません。その方らしく生き生きと笑顔で生活していただけることが目標です。
近隣の皆様がずっと笑顔で元気で暮らせるように、外来受診もしやすい、地域に密着した病院でありたいと考えています。そのために、病院にはさまざまな機能を併設し、状況に合わせてご利用いただけるような受け入れ体制を整備してきました。
その思いから、地域の自治会と共同で災害訓練などの実施や、警察嘱託医としての活動を開始。またケアマネジャーとの連携を密にし、院内に設置した初富訪問看護ステーション、鎌ケ谷市初富地域包括支援センターでは数々のご相談に応じるなど、地域連携も積極的に行っています。例えば、重度の認知症の方へは訪問診療を行い、早期の受診、入院をすばやくサポート。近くの病院だからこそ可能な医療が、地域の安心を支えています。
日本は超高齢化社会を迎え、国や公共団体が高齢者対応を推進する時代に。これからの医療に求められるのは、治療後の社会復帰はもちろんですが、がんや認知症などの高齢者に対し、どうすれば毎日をよく過ごせるのかに共に考え、歩むことだと考えています。
そこにはスピード感、従来の慢性期医療にはない、新たな取り組みも必要になってくるでしょう。その一つとして、2018年2月に初富保健病院介護医療院を開設しました。ここではリハビリのための一時的な入院から、長期入院先を急いで探している方、認知症が進み在宅介護に不安がある方などを受け入れています。柔軟で多様な医療・介護の取り組みを通じ、皆様が穏やかに、笑顔を取り戻していただけるよう、医療のプロとしてこれからも努力を続けてまいります。